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以前やろうとしたときはうまく動かなかった記憶がある。ので諦めて自分で用意した話。
記事を書くときに Markdown で書き、何かしらの手段を講じて、実際に見えるときに HTML である状態を作ります。 それにはいくつかのアプローチが考えられます。
入力画面で Markdown を使い WordPress へ保存するデータも Markdown にする
この場合 Post のメタデータとして Markdown であることを伝えて、テンプレートを表示する際に Markdown であった場合に PHP あるいは Javascript で Markdown から HTML に変換します。
PHP でやる場合 Composer でテーマ開発をする路線に乗り parsedown などを使うのがお手軽でしょう。 erusev/parsedown: Markdown Parser in PHP
そのほかにも Packagist を探すといくつかのライブラリが見つかります。 Packagist
Javascript でやる場合、テンプレートの出力を一度見えないようにしておいて HTML で整形できたら見せるようにすると綺麗です。 もちろんあえて Markdown を表示しておく、というのもアリかと。
ライブラリとしては marked があります。 markedjs/marked: A Markdown parser and compiler. Built for speed.
cdnjs を探すとほかにも見つかります。 cdnjs.com - The best FOSS CDN for web related libraries to speed up your websites!
PHP か Javascript かどちらを取るかというと、どっちでもよいと思います。 PHP の場合はサーバサイドの処理になるので、例えば nginx なり CDN なりで HTML にレンダリングしたものに対してキャッシュが利きます。 Javascript 上でやる場合、クライアントのリソースを使うので、大きなコンテンツであればあるほど HTML が表示されるまでに時間がかかってきます。 (ServiceWorker を使ってキャッシュを持つなどしてもよいかもしれません)
そしてこのパターンで PHP, Javascript 問わずに気を付けるべきは、もしも仮に第三者が記入できるエリアにも適用された場合に XSS などのバグおよび脆弱性につながりやすくことも挙げられます。 いやそもそもそういうことやりたいという事情はそんなにないか。
入力画面で Markdown を使い WordPress へ保存するデータを HTML にする
このアプローチは現在のごみばこいんでも扱っています。 WordPress 管理画面上の入力画面において Markdown で書いたものを HTML に変換するボタンを作っています。
具体的には以下のようなコードを functions.php に書いています。
// add media area buttons for admin
function hook_media_buttons() {
?>
<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/marked/0.5.2/marked.min.js" integrity="sha256-zFUosuESzULu5P+SZdjRRtBZR8+1u5RZDlbt3Q5KL8U=" crossorigin="anonymous"></script>
<button type="button" class="button Markdown-to-html">
<span class="dashicons dashicons-thumbs-up"></span>
Markdown to HTML
</button>
<script type="text/javascript">
document.querySelector('.Markdown-to-html').addEventListener('click', () => {
if (marked === null || marked === undefined) {
alert("marked not loaded...");
return;
}
let text = $('#content').val();
// Markdown to html
text = marked(text, {
headerIds: false,
});
// More newline
text = text
.replace(
/(<\/(p|table|h\d|pre|ul|ol)>)\
?/g,
(_, a) => {
return `${a}\
\
`;
}
)
.replace(
/\
\
+/g,
'\
\
'
);
// Replace value
$('#content').val(text);
return false;
});
</script>
<?php
}
add_action('media_buttons', 'hook_media_buttons');
若干おまけもついていますが、これで Markdown を HTML にするボタンを記事編集ページに追加できます。 下書きを WordPress 上なり、別の場所なりで書いてから、実際に記事公開する前にポチっとやって様子を見てから公開するようにしています。公開アクションにフックして自動で変換されるようにすることもできると思います、今そうしていない理由は特にないです。
入力画面で Markdown を使わない
要は別の Markdown なエディタを使って、整形された HTML を WordPress にぶっこめば良いという話です。パッと思いつくのはこのあたり。
- Note-taking App with Robust Markdown Editor - Inkdrop
- Visual Studio Code - Code Editing. Redefined
- Online Markdown Editor - Dillinger, the Last Markdown Editor ever.
- StackEdit – In-browser Markdown editor
- Kobito for Windows - ソフトウェア開発者のためのMarkdownによる情報記録・共有ソフト
- 余談ですがkobito終了してた…
そのほか考えるとよさそうなところ
超速 web 体験を目指すなら、可能な限り前処理を済ませたほうがよいと思うので、クライアントの手元で動かすことをなるべく減らす = JavaScript 側でやるという選択肢ははずれてくるのではないでしょうか。 ServerSideRendering 的な話と捉えてもよいっぽい。保存するデータはどっち?という話は編集ページの利便性によってなんでもいいかなーと。
常に Markdown で書きたいなら Markdown で保存できるようにしたほうが良いだろうし。まあ何も気にせずプラグインぶっこむのがお手軽簡単でいいんじゃないですかね~~(結論)