人の移動がありま〜す!なんて話を最近聞いたので、いろいろ考えて、ふと、これは複利的な話なのでは??と思った。
複利というのは元本に対してつく利息を元本に入れることで、利息がどんどん大きくなっていくというあれ。
- もともと持っていた能力、知識、経験 = 元本
- そのチームに所属して、業務をしていくことで得られる能力 = 利息
- 日々をこなしていくたびに、過去の経験値が増えていき、再び活用する機会がやってくる = 複利
- 例えば、自分がチームに入って一番最初に詰まった箇所リスト、を自分で持っておく、作っておけば、次に来た人に対して有効に使える。
- たとえそれがなくとも、記憶から引っ張り出してきて、それはこうすればいい、と教えることができる。
- チームに所属することで得た経験値(利息)を、自分のものにしている,なっている(元本)ということになる。
- 元本によって業務を進めて利息を得る。得た利息はまた元本として利用でき、業務をさらに進められる。
で、これは個人とチーム、それぞれの視点があると思っていて、それぞれ違う考え方が必要になるはず。
チームとして見ると、チームに依存する知識経験を資産としても扱うことができてる。別チームに移動してしまうと、元のチームの資産は減り、また別チームでもそういった資産はすぐ使えない。もちろんチームに依存しない資産(例えば開発プロセスとか)はそのまま利用でき、まったく0ではない。
個人としてみたときも同様で、チームに依存する資産はやはり自分のものではない。けれどもそれ以外のものは自分の資産になっていくので、それを元に使って、例えばよりチャレンジングな別チームに異動を希望したり、転職をしたりも可能になってくるはず。イメージとしては、AWSを全然使ったことがないけど、業務で使うことで徐々に知識がたまり、いつの間にかAWS詳しくなっているになる。ので、AWS経験が必須な会社やチームにそれを使って乗り込むことができる。
とかって考えると、お金の話とまったく一緒で、いきなり1億円あればな〜〜とか言っても基本的には無理なので、ちょっとずつ資産を増やしていつか1億円、のようにすすめていく必要があるので、知識や経験といった資産も徐々に進めていくしかない。さらにいえば、より大きな利息が得られるように立ち回ると、より速いスピードで1億円に到達するので、それを意識して動くといいのかもしれない。お金のことはあまり詳しくないので何もかけないけれど、知識経験なら、詳しい人に聞くとかシャドーイングするとか、そういうようなもの。
人の移動がおこるとチームとして見たときの資産が減り、仮に別の人が来てもなかなか複利な効果が発揮されるまで時間がかかる。オンボーディングをどれだけ簡単にしても、チームに根付いたドメイン知識をすぐには資産として活用できない。もちろん元本が多ければチーム独自の点関係なしに、価値を出していくことはできるんじゃないだろうか。