いろいろ調べていたらボルテックスジェネレーターというものに行き着いた。
これは、適切な位置に突起をつけることで空気の流れをぶっ壊し、後ろに流れていく空気をちゃんとする、というもの。実は空気は至る箇所で渦巻いて詰まってしまう。摩擦があり、静電気があり、突起があり、など様々な理由から遅い速いが生まれ、渦巻き、詰まってしまう。それが例えば風切り音になったり、横揺れだったり、空気抵抗的なものになったりする。
トヨタ車だと、エアロスタビライジングフィン、という名称でいろいろな車の後方、テールランプの横辺りに装備されている。これは特許にはなっていないっぽい…?特許検索力がなくてわからない。。
この位置にあることで、おそらく、車の後方、横から流れる空気が出っ張りを超えるときに速くなるので、車体を押し付けるような力が働く。これによって、後ろのブレが減り、安定性が増す、ということになりそうな気がする。わからんけれど…。
いろいろ見ているとルーフもいいっぽい。横はそもそもサイドミラーがあるので実は多少効いているのかな。ルーフは基本的にはなんもない(アンテナくらい)ので、後方に並べてつけることで、直進性が上がって、お尻が軽くなる、ような効果があるんじゃないだろうか。後ろのガラスをびちゃびちゃにして走ると空気がどうなっているかわかりそう。
乗っているルーミーだと、後ろのいい感じの位置につけることが難しい。ガラスの上になりそうでちょっと嫌。なので、ルーフの後ろ側につけてみた。これで実際に30分くらい、60km/hを安定して出せる幹線道路を走ってみた。停止状態からの発進、40km/hくらいまではあまり変化を感じられなかったけれど、40km/hくらいからグイグイ前へと進む感触があった。走り終わったあとに燃費見たらちょっと改善されたっぽい(ざっくりとで14km/L→15km/L)サンプル数がまだまだ少なすぎて本当にそうなのかは不明…。ちなみにティアドロップ型で、大きいほうが前、細いほうが後ろにした。
これ、簡単に剥がして、つけて、をしにくいので差を比べにくいのが難点。おなじ車乗っている人がいたら一緒に街中や高速走って乗り比べしたい。前後で条件がかわらないよう踏み方やルートやを一緒にして。
普通に乗る分に果たしてどれほど効果があるのかは少しオカルト感はあるけれど、トヨタも採用してるし、そもそも航空機なんかにはついてるので、圧倒的に理論武装が効いているとは思う。一般の車にそんなについてないのは凸凹して見栄えが悪いからなんじゃないかな。あとは車検の都合とか?でも車検もちょっと調べたところでは丸みのあるものなら大丈夫そう。
こういうシミュレータをUnityなりでパッと作ってみようかな〜
- ヴォルテックスジェネレータ - Wikipedia
- 空気抵抗と密接な関りがある「境界層剥離」、その原理とメカニズムに迫る!
- ボルテックスジェネレーターによる空気抵抗低減の研究 ※PDF
- エアロスタビライジングフィン | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト
- エアロスタビライジングフィンって知ってますか?位置は?効果は? | 店舗ブログ | Gtoyota.com 群馬トヨタ
- 86"KOUKI"進化の真価 トヨタ自動車 多田哲哉(3)空力が激変!“魔法"のアルミテープの謎を告白 | &GP - Part 2
- 車両の吸気配管構造, 特許・実用新案文献表示|J-PlatPat [JPP]
- エーモン|静音計画|風切り音低減フィンセット
- EW-133 エアロフィンプロテクター CL, EXEA | 自動車用品の製造・販売
- もっと知りたい! 熱流体解析の基礎23 第3章 流れ:3.5.3 流れの剥離|投稿一覧
- 三次元境界層剥離の可視化 と熱線計測 ※PDF
- How do Vortex Generators Work? - YouTube
- Vortex Generators - YouTube
- 突起物・表示規制 ※PDF
- 別添20 外装の技術基準 ※PDF